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京都好奇心手帖

満たした好奇心

満たした好奇心(~2020.4)

『住人十色』美山の茅葺き職人の家

好きな番組の1つ『住人十色』。
家とそこに住む住人(あるじ)を紹介されていて、家やインテリアに興味がある私はいつも楽しみにしています。

他人の家をジロジロ見るのは憚られますが、テレビだと遠慮なく見ることができるし、何がいいって〝暮らしぶり〟を垣間見れるところです。
どのようにして今の家を作り上げていったのか、居心地よく暮らすための工夫などを知るたびに住人たちの家への愛を感じます。

今回の舞台は行ったことがあり、昔話みたいな世界に魅了された茅葺屋根の集落・美山。
住人は築200年の茅葺古民家に住む婚約中の若い2人です。

岡さんは美山で唯一の女性茅葺職人。
なんとなく見たことがあるな~と思っていたら、THERMOSのCMに出ていた方でした。
「覚えてる!覚えてる!」とまるで知り合いに再開したかのような喜びに。
喋り方や声が可愛らしくて、さらに風景が風景なだけになんとも癒される時間でした。

彼女が茅葺古民家に住むきっかけが「茅葺きの良さは?」「住み心地は?」とよく聞かれる質問です。
住んだことも泊まったこともなかったので答えられず、悩んでいた時にこの家に出会い、当時、交際半年だった彼(婚約者)に提案して一緒に住むことに。

家賃1万円、リノベーション費用も100万円程ですが、茅葺きの替えに1,000万円ほどかかるそうです。
寄付金は出ますが、古き良き日本を維持していくって本当にすごいことなんですね。

意外だったのは茅葺古民家は暖かく、燻るため虫が出ないという点です。
また、茅葺きは音を吸収するため静かでずっと寝ていられるというメリットもあります。
〝不便を楽しむ生活〟かと思っていましたが全然そんなことはなく、台所の水回りが少し低い以外は快適そうでした。

買い物は近所の道の駅で、地元の野菜やお肉などを安く購入できるのが羨ましかったです。
自産自消の新鮮な食材を使った料理は、とても贅沢なものに感じられました。

時間がゆっくりと流れていて、丁寧に暮らしている姿を見ていたら、龍安寺の知足のつくばい『我唯足知』を思い出しました。
すごく豊か。そしてすごく幸せそう。
三船美佳さんではありませんが、なぜだか私もうるっときてしまいました。

未だかつてないほど断捨離中の私。
そのおかげで自分の大切なものがよくわかってきました。
住人たちみたいに『我唯足知』を心で理解できるようになりたいなぁ。

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